LCD徹底比較。
去年の暮れあたりから気になっていたWUXGA (1,920×1,200) なLCD, EIZO S2411Wと三菱 RDT261WHの画質をとことん比較すべく,夕方頃Hitomiをもってヨドバシカメラ マルチメディア横浜へ。1Fのモニタ売場で店員さんを捕まえ, HitomiとこれらのモニタをDVI接続して表示を確認したい旨を伝えたら,あっさりOK。S2411W→RDT261WHの順で次の画像を全画面表示し,モニタの設定やOS Xのカラープロファイル (システム環境設定→ディスプレイ→カラー) をいぢって,どちらがより自然な表示になるか確かめた。
- 各色の階調確認: K→(W, R, G, B, C, M, Y) の線形グラデーション (070113Linearity.png)。
- 色バランスの確認: K→(W, うすR, うすG, うすB, うすC, うすM, うすY) の線形グラデーション (070113ColorBalance.png)。
- 両機種ともネイティブの色温度で,最上段の帯が最も自然な灰色〜白に見えた。
- 一般的な画像の表示確認: Otabaで配布ちうの壁紙や,てきとーな写真。
- 私のやうな一般人の目では,もはや違いが判らない。
ハードウェア板@2chではS2411W<RDT261WHという評価のやうで,ヨドバシカメラでも後者のみ,売り切れの状態が続いている。LCDパネルの方式の比較だと,視野角の広さや色再現性はVA<IPSと云うのが通説で, RDT261WHは “Adobe RGBをほぼカバー” とうたうほどである。私も “数万の差ならRDT261WHかなぅ…” と思いながら2機種を見比べた…が,巷で云われるほどの決定的な差は見られなかった。極端に斜めから覗けば,どちらも少し色が変わって見えるし,ふつーに座って使うときの位置から見れば,多少姿勢が変わっても問題なさげである。
両機種ともほとんど同じ設定項目をもつが, 1つだけはっきり違うものを見つけた。バックライトの輝度の設定範囲だ。どちらも0〜100の範囲で, 1刻みの値だが, 0にしたときの明るさが大きく違った。S2411Wは “さすがにここまで暗くして常用することはないでしょ” と云うレベルまで暗くなるのに対し, RDT261WHは “部屋の明るさによっちゃ,これでもちとまぶしいかも?” と思える明るさで, S2411Wの20と同じくらいに見えた。S2411Wのバックライトも本気で明るく, 100にしたら店頭でさえもまぶしく見えるほどである。自室で使うときには,おそらく10〜20あたりがちょうどいいだろう。
以上から,白林檎的評価はS2411W>RDT261WHに決定。